高島城ゆかりの文化財 諏訪市博物館で企画展

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指定文化財を紹介している諏訪市博物館の企画展

諏訪市博物館で、市内の指定文化財をテーマにした企画展「未来に伝えよう諏訪市の文化財-上諏訪編」が開かれている。地区ごとに取り上げるシリーズ第5弾となり、最大規模の展示。高島城と高島藩主、城下町などにゆかりのある古文書、美術工芸品、考古資料など約60点を紹介し、歴史を伝えている。11月5日まで。

本展は同館所蔵、寄託品のほか、寺社から借り受けた文化財が一堂にそろう。高島城南之丸に幽閉された徳川家康の六男松平忠輝による掛け軸は、徳川家と諏訪家のつながりを示す品。9代藩主の諏訪忠誠のものとされる甲冑もある。

会場では、国史跡「高島藩主諏訪家墓所」に関する資料を展示。江戸時代の墓所全体を描いた「温泉寺御廟絵図面」は、歴代藩主の墓標をはじめ、石灯籠や樹木まで表現。同館は「当時を知る貴重な資料」としている。

高島藩主として諏訪を治めた諏訪家の墓所は、菩提寺である温泉寺(同市湯の脇)の奥にある。独特な墓碑の形状などが評価されて2017年に国史跡の指定を受け、市では保存活用、整備に向けた計画が進む。

関連イベントとして、11月4日午後1時30分から、高島藩主諏訪家墓所と温泉寺の現地見学会を行う。

文化財保護強調週間(11月1~7日)に合わせて開く企画展。市教委生涯学習課文化財係長の中島透さんは「歴史を語る上で重要な意味を持つ文化財。地域に眠っている文化遺産に関心を持つ機会になれば」と話す。

開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は高校生以上310円、小中学生150円。問い合わせは同係(電話0266・52・8522)へ。

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