細田選手MGC3位 パリ五輪代表争い優位に
2024年パリ五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は15日、東京・国立競技場を発着する42・195キロで行われ、女子で茅野市出身の細田あい(27)=エディオン、長峰中-長野東高-日体大出=が2時間24分50秒で3位となった。上位2人に与えられる五輪切符は得られなかったが、来春までの指定2大会で設定タイムを上回る選手が出なければ細田が代表に決まる。
午前8時10分のスタート時の気温14.5度、雨が降りしきる悪条件下で行われたレース。細田は23キロすぎに仕掛けた一山麻緒(資生堂)を追走して集団を抜け出し、中盤まで先頭争いを繰り広げた。33キロ付近でペースが鈍り一時4位まで後退したものの、そこから立て直して終盤に猛追。最後まで懸命な追い上げを見せたが、2位の一山に7秒及ばなかった。
学生時代に主に駅伝で活躍した細田は、大学卒業後にマラソン挑戦を見据えてダイハツに入社。21年2月に所属先を変え、海外初レースとなった昨年10月のロンドン・マラソンでは日本歴代8位の2時間21分42秒をマーク。今年3月の東京マラソンでも2時間22分8秒で日本人2位に入り、今大会の有力候補に挙げられていた。
パリ五輪の代表残り1枠はMGCファイナルチャレンジで争う。女子は来年1月28日の大阪国際と同3月10日の名古屋ウィメンズで設定タイム(2時間21分41秒)を突破した記録最上位選手が代表に決まるが、突破者が出なかった場合はMGC3位が代表権を得る。