ティーマウスさん「ドゥードゥルアート」人気

これまで制作した作品と並ぶティーマウスさん
落書きを意味する「ドゥードゥル」から生まれた「ドゥードゥルアート」を描く富士見町のteemouth(ティーマウス)さん(21)が、人気を集めている。ボールペンとイラストマーカーで表現し、明るい色で想像の世界に動物や人物を登場させるのが特徴。「どんな絵が完成するかワクワクしながら描いている」と制作に励んでいる。
オーストラリア生まれ。小学3年生の頃、親の仕事の関係で同町に移住し、自然に囲まれた環境で生活した。中学校はバスケットボールを本格的に取り組みたいと石川県の学校に進学し、高校生まで過ごした。卒業後は豪州への留学を目指したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で出国できなかった。進路などに悩んでいた時、ユーチューブで偶然出合ったドゥードゥルアートに魅了され、独学で描き始めた。
最初はスリッパに蛍光ペンでオリジナルキャラクターや動物を描いた。作品が増えるとSNSに投稿。海外を中心に反響が広がり、依頼が来るようになったという。
ドゥードゥルアートは、ボールペンで下書きをして、マーカーで色を付ける。ティーマウスさんはアザラシやウサギといった動物をピンクなどの明るい色で描くことが多いといい、「感情に裏表がないので好き。想像の世界に動物を掛け合わせている」と話す。これまで約200作品を制作し、かばんや自動車に描いたこともあるという。
「今後も好きなことを続けていきたい」とティーマウスさん。現在描きたい絵が10種類ほどあるといい、「やりたいことが多いので、今後が楽しみだね」と笑顔を見せた。