マルメロ収穫、甘い香り 諏訪「かりん並木」

かりん並木のマルメロを収穫する諏訪市都市計画課の職員
諏訪市の諏訪湖畔にある「かりん並木」で17日、マルメロの収穫作業があった。市の職員11人が黄色く色づき、甘い香りが漂う実をもぎ取った。
諏訪湖ヨットハーバーから旧東洋バルヴ諏訪工場付近まで約850メートルにわたり続いている。同課によると「量も質も例年並み」で、収量は昨年同様の2~3トン程度になる見通し。
現在は、マルメロ2種(和かりん、洋かりん)と本来のカリンの計3種約130本が植わり、110本ほどがマルメロという。剪定や袋掛けなど管理は小和田果樹組合に委託している。
食用に適さない本来のカリンは観賞用として取らなかった。収穫した実は選別後、市内の公共施設のカウンターなどに展示されるほか、市内の食品加工会社に売却し、一部は市役所1階で無料配布する予定。同課公園緑地係の後藤準市係長(56)は「香りがよく、シロップなどにしてもおいしい。諏訪を象徴する秋の実りを楽しんでもらえたら」と話している。