自社製品や技術力PR 工業メッセあす開幕

自社製品を搬入し、展示作業を進める企業担当者たち=17日、岡谷市南宮の岡谷市民総合体育館
県内最大級の工業展示会「諏訪圏工業メッセ2023」は19~21日の3日間、岡谷市の岡谷市民総合体育館(南宮)とテクノプラザおかや(本町)を主会場に開く。今年から会場が岡谷市に変更され、展示面積は6割ほど減少するが、出展企業は約1割減にとどまった。諏訪地域の製造業を中心に県内外の341企業、団体が出展し、自社製品や技術力の高さをアピールする。
同メッセは2002年から始まり、今年で22回目。会場は、第1回から諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場建屋)を使用してきたが、昨年のメッセ期間中に外壁落下事故が発生したため、施設を管理する同市が閉鎖を決定。実行委員会は諏訪地域での開催継続を優先し、展示スペースや駐車場の広さを考慮して岡谷市での開催を決めた。
従来より小さい小間を新設したほか、展示は1社1小間を原則とし、限られた空間の中に多くの企業を受け入れた。一般的な展示を市民総合体育館、大型展示をテクノプラザに集め、シャトルバスを15分間隔で運行する。
17日は自社製品やパネルを展示したり、パンフレットを並べたりする搬入作業が始まった。みくに工業時代を含め、初回から参加するミクナスファインエンジニアリング(岡谷市)は、半導体の検査に使う極細のバネ入りプローブやデバイス搬送装置などをPRする。前年の2小間が1小間に減ったが、藤森正彦専務は「続けることが大事。半導体業界で頑張っている会社のPRや、将来のリクルートにつながれば」と期待を寄せた。
初出展のAOI開発センター(同)は、デジタルカメラや血管年齢が把握できる電子血圧計、AI検査機器、高級ヘッドホンを展示する。五味一徳常務は「開発中心の会社なので営業に力を入れて新しいお客さんを開拓したい」と意気込みを語った。
開場時間は午前9時30分~午後4時30分(最終日は午後4時)。初日は午前9時から開会式を行う。