「原爆の火」維持に協力を 平和祈念式実行委

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1400円以上募金した人に進呈するいわさきちひろカレンダーを手にする品川委員長(右)ら

茅野市平和祈念式実行委員会(品川美好委員長)は、市運動公園にある「平和の塔・原爆の火」の維持管理のための資金を募っている。1400円以上を募金した人には返礼品として、反戦を訴え続けた絵本作家のいわさきちひろさんの作品7枚で構成した来年版カレンダーを進呈する。

平和の塔は、戦後50年の節目となった1995年に市民グループの呼び掛けがきっかけとなって建立への機運が高まった。同公園の一角を市から無償で借りて同年12月に建て、原爆の火をともした。翌年の「広島原爆の日」の8月6日には同実行委が市平和祈念式を開催。以降毎年8月6日に式を行っている。今年は中高生を含め約90人が参加した。

募金は火をともし続ける燃料費やガス機器の交換などの維持費に充てる。昨年は、ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で燃料が高騰し、確保が困難な状況に追い込まれそうになったが、募金に協力する人が例年よりも多かったため、危機を乗り越えた。カレンダーは返礼対象者に計227部を進呈。ほかにも多額の寄付があった。

ただ、今年も燃料費は高騰しており、市からの補助もあるが、募金に頼る運営が続いている。品川委員長(72)=同市米沢=は「多くの皆さんに協力していただき、原爆の火を守っていきたい」と話していた。寄付やカレンダーなどの問い合わせは事務局の望月さん(電話090・1413・5590)へ。

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