「サル・柿合戦」今年も 富士見高2年生

収穫した柿の皮をむく富士見高校2年生
富士見高校(富士見町)普通科、園芸科の2年生計80人が18日、同町上蔦木で未収穫の柿をもいで干し柿などにする活動を今年も行った。未収穫の柿は猿などの獣を集落に呼び寄せる一因になることから、昨年再始動した「サル・柿合戦プロジェクト」として実施。地域住民や町、町社会福祉協議会の職員と一緒に、柿を取って皮をむき、ひもに結び付けた。
同プロジェクトは、16年ほど前に同校園芸科の先輩たちが蔦木地区で展開した。昨年、町地域おこし協力隊(当時)の緒方麻弥さんの呼び掛けで復活。今回は9月の1回目に続く活動となった。
生徒たちは、同校の教諭や緒方さんが事前に木の所有者から承諾を得た木の柿をもいだ。先端に切れ目を入れた竹の棒(竹ばさみ)を使って、適度に熟した柿を収穫。落ちて割れた柿も拾い、木の周辺をきれいにした。
ある程度集まると皮むきをし、ひもに結んだ。熟した柿は酢にするという。普通科の生徒(16)は「地域の手伝いになるので、今年もできてうれしい。今後も活動を続けたい」と話した。
同校によると、干し柿と柿酢は校内で作り、木の所有者への返礼品にするという。