TSUKEMEN佐田さん演奏 駒ケ根市東中

生徒たちの前で生演奏を披露する「TSUKEMEN」のリーダー佐田大陸さん=駒ケ根市東中学校
諏訪市出身のバイオリニストで音楽ユニット「TSUKEMEN」のリーダー佐田大陸=TAIRIK=さん(39)が19日、駒ケ根市東中学校を訪問し、生徒たちと交流した。12月10日に駒ケ根市文化会館で開く結成15周年コンサートのPR活動の一環で、「子どもたちにも演奏を聞いてほしい」と企画。美しい生演奏や軽快なトークで会場を盛り上げ、参加した全校生徒ら約190人を魅了した。
4歳でバイオリンを始めた佐田さん。幼稚園から中学校まで11年間を諏訪で過ごした。諏訪中学校を卒業後は東京音大付属高校に進学し、桐朋学園大学音楽学部を経て同大大学院を修了。2008年にWバイオリンとピアノによる3人組ユニット「TSUKEMEN」を結成した。
同ユニットはこれまでに、国内外で700本以上の舞台に出演。さまざまなスタイルのオリジナル曲のほかクラシック、映画音楽、ジャズ、ポップスなど幅広いジャンルの音楽を変幻自在にアレンジした唯一無二の楽曲を奏でる。
この日は佐田さんが、高校時代にコンクールで落選が続いて落ち込んでいたエピソードを交えながら、「誰かが壁にぶつかった時、優しく寄り添う曲であってほしい」との思いを込めて作曲したというオリジナル曲「風の記憶」など3曲を披露。ステージから降りて生徒たちの耳元で音を奏でる場面もあり、会場は終始笑顔と拍手に包まれた。
同日午後には伊藤祐三駒ケ根市長を表敬訪問した。
佐田さんは「駒ケ根は緑が多くて空気がきれい。長野県に来ると安心する」といい、12月のコンサートに向けて「15年間の集大成として、ためてきたエネルギーを出す。聴きやすい曲や人気の曲も多く集めたので、ラフな格好で気軽に楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。
コンサートは午後3時開演。入場料は全席指定6000円、18歳以下2000円。申し込み、問い合わせは市文化会館(電話0265・83・1130)へ。