諏訪圏工業メッセ開幕 初日は7284人来場

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多くの来場者でにぎわう諏訪圏工業メッセ。初めて岡谷市に会場を移して開かれた=岡谷市の市民総合体育館

県内最大級の工業展示会「諏訪圏工業メッセ2023」(実行委員会主催、長野日報社共催)は19日、岡谷市の岡谷市民総合体育館(南宮)とテクノプラザおかや(本町)を主会場に開幕した。22回目の今年は、諏訪市から岡谷市に初めて会場を変更。諏訪地域の製造業を中心に県内外の341企業、団体が出展した。実行委によると、初日はコロナ前(2019年)の約8000人に迫る7284人(22年は4991人)が来場し、出展企業の担当者と活発な商談や交流を繰り広げた。

2002年の第1回から諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場建屋)で開催してきたが、昨年のメッセ期間中に施設の老朽化に伴う外壁落下事故が発生。管理する諏訪市が閉鎖を決めたことから、諏訪地域での開催継続を模索し、岡谷市で新たなスタートを切った。

展示面積は従来より6割ほど減少したが、原則1社1小間とし、小さい展示スペースを新設するなど、限られた空間に多くの企業を受け入れ、出展企業は約1割減にとどまった。2会場を結ぶシャトルバスを15分間隔で運行した。

展示ブースには製品やパンフレットが並び、企業担当者が来場者と名刺を交換し、最先端の技術やアイデアを積極的に売り込んでいた。来場者は実際に製品を手に取ったり、出展企業の説明員と言葉を交わしたりして、新規ビジネスの可能性を探った。諏訪地域の小中高校生も大勢訪れ、メモを取りながら企業担当者の話に聞き入っていた。

市民総合体育館前で行われた開会式で、小林睦巳実行委員長(岡谷商工会議所会頭)は「工業は円安や物価高、世界情勢の不安定化で経営のかじ取りは難しいが、全国、世界と交流を深めて打破する機会にしたい。地域の子どもたちが将来に夢が持てるメッセであってほしい」とあいさつした。

メッセは21日まで。20日午後6時からカノラホール(幸町)で記念講演会を開き、ソフトバンク専務執行役員の藤長国浩さんが「デジタル時代の成長戦略~DXがもたらす可能性~」と題して話す。

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