諏訪~山梨 「信玄公祭り狼煙リレー」28日

LINEで送る
Pocket

武田信玄生誕500年の節目に行われた狼煙リレー。28日は特急あずさと伝達速度を競うユニークな企画も行う=2021年10月30日、諏訪市の有賀城址

戦国武将の武田信玄が通信手段として用いたのろしを再現する「信玄公祭り 狼煙リレー」が28日、諏訪地方と山梨県内で行われる。甲府市で開かれる「信玄公祭り」(27~29日)に合わせて実施。下諏訪町を起点に諏訪市、茅野市、富士見町で順にのろしを上げ、山梨県へつなぐ。甲府までの伝達速度をJR中央東線の特急あずさと競うユニークな企画も行う。

のろしを上げるのは両県の8市町・19カ所で、諏訪地方は9カ所。午前11時29分に点火する下諏訪町の桜ケ城跡を出発点とし、煙が立ち上ったのを確認して諏訪市の諏訪湖畔(ホテル若菜駐車場)、各城跡(城址)、小泉山で順に点火し、武田氏ののろし台があったと伝わる富士見高原リゾート・鼻戸屋から山梨県に引き継ぐ。

のろしでは、信玄らが本拠とした躑躅ケ崎館跡(武田神社)に、「上杉勢、信濃へ侵攻」の知らせを伝える。当日はJR上諏訪駅前で足軽の衣装を着た伝令役の3人が書状を受け、午前11時33分発の上り特急あずさに乗車。同駅近くの高嶋城跡(茶臼山)での点火は特急の出発と同時に行い、武田氏の居館までどちらが早く知らせを届けられるかを競う。

諏訪地方ののろしは、地元の城跡・城址保存会や住民有志らでつくる「狼煙文化調査会」の主催。上諏訪駅では当日午前11時から、両県の関係者らが出席して書状伝達などのセレモニーがある。50回の節目となる今年の「信玄公祭り」は、信玄役をモデル・俳優の冨永愛さんが務めることでも話題になっており、同会は列車で祭りの見物に出掛けることも勧めている。

同会の秋山大一代表=諏訪市=は「戦国時代に思いをはせながら、歴史や伝統を学ぶ機会になれば。ロマンや夢を含め、次の世代に継承していきたい」と話している。小雨決行。のろし上げの体験希望も受け付けている。問い合わせは秋山代表(電話090・3567・9450)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP