「文化」で演出、二人の門出 赤穂高3年生

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赤穂高生がプロデュースした結婚式。ペルーの結婚式に倣い、両家の親族らと踊る新郎新婦=駒ケ根市の「古民家ウエディング音の葉」

赤穂高校(駒ケ根市)商業科3年生17人によるブライダル班(通称・やっちゃえブライダル)がプロデュースした結婚式が21日、同市の「古民家ウエディング音の葉」で催された。千村友輝さん(39)、花子さん(29)夫婦が挙式。「日本」と新婦のルーツ「ペルー」のそれぞれの文化を尊重する思いを込めた演出で新郎新婦の門出を祝った。

課題研究授業の一環。日系3世の父とペルー人の母を持つ花子さんの親族にも日本の結婚式で楽しい時間を過ごしてもらえるように、「Happy(幸せ)」と「Culture(文化)」を合わせた造語「Hapicul」をテーマに準備を進めてきた。

披露宴はスペイン語で乾杯を意味する言葉「 Salud(サルー)」でにぎやかに始まった。料理は生徒らが配膳したほか、立食形式が一般的というペルーの文化を取り入れ、並んだ料理から各自で皿に盛り付ける形も取った。ペルー料理も提供された。

ペルー文化は親に感謝を伝える場面でも表現された。新郎新婦のダンスの後、友輝さんが花子さんのダンスの相手を花子さんの父親にバトンタッチ。父親と抱き合いしばらく涙を流した花子さん。父親と2人で言葉少なめに静かに踊った。友輝さんや親族、友人も加わり、徐々ににぎやかな雰囲気に。互いにパートナーを替えながら1曲楽しんだ。

友輝さんは「最高です。文化の違いを認め合うことを体現する結婚式になった」と高校生に感謝。同班リーダーの生徒は「2人にとって一番幸せな日になるようにサポートしたいとの思いで臨んだ。皆さんが楽しむ姿が見られてうれしい」と話した。

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