「縄文王国」富士見の秋 収穫祭とホコ天祭り

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土器の模様や土偶のポーズから創作した「くく舞」などが披露された高原の縄文王国収穫祭=井戸尻史跡公園

富士見町で21日、「高原の縄文王国収穫祭」と「富士見縄文ハロウィンホコ天祭り」が開かれた。貫頭衣を着たり仮装したりした親子連れらが多彩な催しを楽しみ、縄文の生活文化や精神世界を感じながら、秋の実りや非日常の雰囲気に浸った。

■収穫祭

井戸尻史跡公園で開かれた収穫祭には、町内の団体がハスの実の飾り玉や土器の拓本づくり、ドクダミやイタドリを縄文土器で煮出した野草茶を振る舞う縄文野点、持ち寄った木の実や手作りの小物を交換する縄文風の物々交換など17ブースが出店した。

収穫に感謝する初穂の奉納や土偶のポーズから創作した踊り「くく舞」が披露されると、観客は古代に思いをはせながらカメラを向けていた。石包丁で雑穀の収穫を体験した鍵谷信治さん(66)=千葉県市川市=は「遺物から当時の生活に迫る井戸尻考古館の研究を体験できてよかった」と話した。

仮装を楽しむ子どもらでにぎわった「富士見縄文ハロウィンホコ天祭り」=JR富士見駅前商店街

■ホコ天祭り

カボチャをくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」が並んだJR富士見駅前商店街で開かれたホコ天祭りは、「縄文ハロウィン」のメインイベントとして開催。仮装した親子らが、歩行者天国になった通りを鼓笛隊の演奏に合わせて歩くパレードで開幕した。

子どもたちは沿道に並んだ店やブースで食事をしたり、縄文と現代をつないだ謎解きに挑戦したり。ステージでは町内の小中学生やサークルなどがダンスや演奏の発表を繰り広げた。ドラキュラの衣装を身にまとった児童(7)は「みんなで仮装して歩くのが楽しい。おいしい物も食べられてよかった」と笑顔を見せた。

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