工業メッセが閉幕 3日間の来場者1万8902人

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出展ブースを見学する親子。最終日は多くの家族連れが来場した=21日、岡谷市民総合体育館

県内最大の工業見本市「諏訪圏工業メッセ2023」(同実行委員会主催)は21日、3日間の日程を終えて閉幕した。諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場)から岡谷市の岡谷市民総合体育館、テクノプラザおかやに会場を変更したが、出展関係者からは「いい展示会だった」との声が聞かれた。土曜日となった最終日は家族連れも大勢訪れ、ものづくりの魅力に触れた。

会場は老朽化した旧東バル建屋の閉鎖を受けて変更された。22回目の今年は「未来志向企業の創造~新たなメッセプラットフォーム」をテーマに掲げ、341の企業や団体が出展。2日目までは作業着やスーツ姿の企業関係者のほか、小中高校生が目立った。最終日は、出展企業の家族や親子連れなど地域住民も加わり、にぎわいを見せた。

諏訪市豊田小学校5年の児童(10)は、学校の授業の一環で前日訪れたばかり。「全部を見られなかった」と両親に頼んで来場した。学校の友だちと6人で見学し、「勉強になった」と話した。一緒に回った児童たちも「東京に行かなくても働く場所がある。知識が増えた」と喜んでいた。

実行委によると、3日間の来場者数は1万8902人(速報値)で、前年の1万4553人を大きく上回った。

出展した企業関係者は商談や製品PRで手応えを得た様子。超極圧潤滑剤の実演をした東洋化学産業(諏訪市)の有賀明社長は「会社の名前や技術を知ってもらえた。工業メッセは交流の場としてありがたい」と話していた。

実行委は今回、展示面積が6割減になったため、展示を1社1小間とし、従来より小さい小間を新設して、限られた空間の中に多くの企業を受け入れた。

小林睦巳実行委員長は「きれいに整った会場で回りやすく、多くの子どもたちにも見てもらえた。大成功だった」とし、「諏訪地域で続けることに意義がある。他に開催場所がない中、岡谷の地で長くできるように皆さんの声を聞いて改善していきたい」と述べた。

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