ニュース回顧 実践型インターンシップ

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実践型インターンシップで経営者と積極的に意見交換する学生たち=8月、辰野町

実践型インターンシップで経営者と積極的に意見交換する学生たち=8月、辰野町

辰野町と町労務対策協議会の「実践型インターンシップ」は2年目の今年度、町内5事業所と学生10人が参加して進んでいる(3事業所は終了)。学生が長期研修を通じて、商品開発など実際のプロジェクトを担う事業。個別の商品やサービスをはじめ、地域活性化の拠点づくり、交流人口増のきっかけ構築といった新たな仕掛けも生まれ、確かな成果を示している。

事業所がプロジェクトを設計し、募集に応じた学生が1~6カ月にわたって長期研修する仕組み。事業所は若者の発想を取り込んだ新規展開、学生は経験値の向上など、双方にメリットがある。町が学生1人につき、月額10万円の活動支援金を補助している。

参加事業所は食品製造、まちづくり、建築設計など多分野。学生は経営者とプロジェクトの狙いを共有し、成果目標を立てて臨む。成果はさまざまで、昨年度は店頭販売の売上額を6倍に伸ばしたり、客が訪れやすい開放的な事務所の環境整備を実現したりした。

今年度は、学生が幅広い世代を巻き込む体験型事業アイデア、町内外の人を集める情報発信でも能力を発揮。10月開設した地域課題解決拠点・信州フューチャーセンターの準備事業では、象徴となる廃材アートの材料を住民へ募り、制作体験と絡めて周知イベントの成功につなげた。

交流人口増のプロジェクトでは、空き店舗のリノベーション(改装)をイベント化して市街地の空洞化対策をPR。地元学生の要望を調べ、空き店舗を企業事務所と集いの場の兼用に改装して、若者の居場所づくりを提案した。

各事業所は「素直に意見をぶつける姿勢、感性に刺激を受けた」「手が回らない新規事業を始める契機になった」と前向きな感想。情報収集や発信の際、SNS(ソーシャルネットワークサービス)だけでなく、対話型の聞き取り調査や手作りのチラシを活用した点も「地域に溶け込もうとしている」と評価した。

町産業振興課は「一過性の事業で終わらせないために今後も工夫が必要。プロジェクトの質を高めてインターンシップ事業をブランド化し、学生の募集方法も確立したい」としている。

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