2023年10月23日付
第35回諏訪湖マラソンは昨日、全国各地からランナーを迎え、盛大に行われた。大会は回数を重ねるごとにすっかり諏訪地方の秋の風物詩として定着。毎年、楽しみにしてこの地を訪れてくれるランナーも多い▼諏訪湖マラソンは、平成の幕開けの1989年9月17日に始まった。第1回大会は16.7キロのコース。約3500人が出場した。翌日付の南信日日新聞(現長野日報)1面は、「快走諏訪湖マラソン」「3500人さわやかな汗」と報じ、社会面では「熱走、声援、感動のドラマ」との見出しで各種イベントなどを詳細に伝えている▼当時の報道によると、大会は1981年から企画され、道路事情などから開催が見送られていたが、マラソンブームと関係者の熱意によって開催が決まった。第1回大会当日は、諏訪湖周を走る初のマラソンだけに注目度も高く、沿道には数多く市民が訪れ、興味津々で大会の雰囲気を味わい、選手に大声援を送っていたのを思い出す▼諏訪圏域のイメージアップと諏訪湖浄化への願いを込めて始まった大会。35年が経過し、諏訪湖は確実に浄化が進んだ。トライアスロン大会も開かれ、「泳げる諏訪湖」になった。次の目標は「泳ぎたくなる諏訪湖」ではないだろうか▼長野県のシンボルかつ諏訪地方を代表する観光資源の諏訪湖。マラソン大会を機に、これからも多くの人たちが関心を寄せていってほしいと願う。