秋晴れの下6600人力走 諏訪湖マラソン

爽やかな秋晴れの下、約6600人のランナーが参加した諏訪湖マラソン。紅葉に彩られた湖畔を駆け抜けた
第35回諏訪湖マラソン(県、諏訪地方6市町村、長野日報社でつくる諏訪圏健康推進協議会主催)は22日、諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーを発着点とする日本陸上競技連盟公認のハーフマラソンコース(21・0975キロ)で行われた。雲一つない青空の下、全国から集まった約6600人のランナーが紅葉に彩られた湖畔を駆け抜けた。
諏訪湖の浄化や観光振興を目的に1989年から始まり、35年の節目を迎えた。2020年、21年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、昨年は参加定員を半数の4000人に制限して3年ぶりに開催。今年は段階的に規模を拡大し、38都道府県から6621人のエントリーがあった。
早朝は今季一番の冷え込みだったが、開会式には気温も上がり絶好のコンディションになった。午前10時、沿道の家族や仲間の声援を受けてスタートし、湖を周回する高低差6.5メートルの平坦なコースを力走した。フィニッシュ地点では「あと少し」「ファイト」「頑張れ」などと温かい言葉が送られた。茅野市出身で平昌五輪金メダリストの小平奈緒さん(相澤病院)らがゲストランナーを務め、選手たちを激励して大会を盛り上げた。
男子はスタート直後に飛び出した桃澤大祐選手(30)=中川村=が1時間6分8秒のタイムで4年ぶり5度目の優勝。女子は嶋田早紀選手(24)=松本市=が1時間18分14秒の大会新記録で初優勝を果たした。
開会式で大会長の佐久秀幸・長野日報社会長は、地域住民や行政機関の長年の協力に感謝。「地域の皆さんと選手の皆さんが一体となった素晴らしい大会にしてほしい。諏訪の風物詩として、地域の皆さんがランナーを待っている。素晴らしい走りに期待します」とあいさつした。