生中華麺の品評会 諏訪の盛谷製麺が上位入賞

「ラーメンコンペティション日本2023」2部門で上位入賞し、賞状を手にする盛谷製麺の代田浩幸社長
全国の生麺類製造事業者を対象に、国内産の小麦粉を使った生中華麺の品評会「ラーメンコンペティション日本2023」(全国製麺協同組合連合会主催)で、盛谷製麺(諏訪市中洲)が2部門に出品した麺がともに上位入賞した。同社の代田浩幸社長は「自分たちの技術が認められた」と喜んでいる。
品評会は国内産小麦の需要拡大や生中華麺の品質向上を目的に昨年から始まり、今年が2回目。ラーメンⅠ類(しょうゆラーメンなどのスープに入れて食べるタイプ)とラーメンⅡ類(つけ麺などの麺をゆでた後に水洗いして食べるタイプ)の2部門で、合わせて全国各地の48事業所から72点が出品された。
9月5日に関係団体の役員やラーメン評論家らが外観、食感などを審査。長野市で10月4日に表彰式が行われた。
盛谷製麺が出品した麺は、県内産小麦粉を使い、これまでに培った小麦の知識や製麺技術を注いで製造した。Ⅰ類では、風味の豊かさや喉越しを重視し、粉の甘さが感じられるのが特長という「長野県産の地粉ラーメン」でラーメン文化振興議員連盟会長賞を受賞。Ⅱ類では、風味が良くて食べやすく、石臼びきの粉を使用して香り豊かにしたという「長野県産地粉つけ麺」で全国農業協同組合連合会経営管理委員会会長賞を受けた。
昨年も出品したものの入賞を逃し、今年は念願の入賞を果たした。「諏訪の小さな会社でも全国で認められる麺を作れることや、県産小麦の良さをアピールできたと思う」と代田社長。「自分たちの力というよりも、お客さまに支えられて受賞できた」と感謝している。