甘栗紅茶で新飲料 初崎製作所と赤穂高生開発

初崎製作所と共同開発し、落葉松祭で販売するドリンク「しゅわしゅわサンセットティー」を持つ赤穂高校商業科3年生
宮田村大田切の精密機器製造・初崎製作所(初崎常利社長)は、自家栽培した甘栗を原料に製品化している紅茶を使った新たな飲み物「しゅわしゅわサンセットティー」を赤穂高校(駒ケ根市)商業科3年生と共同開発した。28、29日に開く信州大学農学部の学園祭「落葉松(からまつ)祭」で販売する。同社製品「あまぐり和紅茶」にイチゴや炭酸水を加え、より爽やかで新しい味に仕上げた。
同社は事業の第2の柱として2013年以降、本社敷地周辺など計3ヘクタールに、中国栗の一種を「しなのあまぐり」と命名し約1200本を定植。20年から収穫を始め「和紅茶」や「ほうじ茶」として製品化し販売している。
今年夏には同社が、同校商業科3年生の課題研究授業の一つ「商品開発グループ」にしなのあまぐりの新たな商品化を依頼。完成した「コグミクリサイダー」は同校文化祭でテスト販売されている。
今回は、コグミクリサイダーを改良した一品。グミ類はイチゴゼリーに変更し、各種入れていたフルーツ類も原価率や味のバランスに配慮し、イチゴに統一。あまぐり和紅茶の風味や味に無糖の炭酸水を使い、より「すっきり感」を強めた。見た目は「イチゴとイチゴゼリーの使用による統一感で夕日の美しさ」を引き出している。
23日には、同校商品開発チームの10人が、同社クリ園で試飲会を開催した。
メンバーの一人(18)は「甘さ控えめでイチゴの酸っぱさが引き立っておいしい」と感想。同社あまぐり商品担当の初崎哲也専務は「さらに細かな点を改良し、販売に備えたい」と話している。
しゅわしゅわサンセットティーはキッチンカーで出店。1日限定15杯、1杯500円で販売する。