土砂災害時の救出法確認 広域消防特別救助隊

LINEで送る
Pocket

砕石工場で土砂に埋もれた人の救助訓練に取り組む諏訪広域消防特別救助隊の隊員=26日

諏訪広域消防特別救助隊は25、26の両日、自然災害対応訓練を下諏訪町樋橋のマルコ自動車下諏訪砕石工場で行った。近年、全国的に大雨による甚大な土砂災害が頻発し、諏訪地域でも複数発生するなど、人力掘削での救助の必要性が高まっているとして、昨年度から取り組む訓練。2グループに分かれ、それぞれ土砂に埋まった人を安全に救出する方法を確かめた。

同隊は18人で構成し、岡谷消防署に配属。通常救助事案のほか、生物・化学災害、水難事故、山岳事故などに対応し、出動に備えて定期的に各種救助事案を想定した合同訓練に取り組んでいる。今回は同社の協力のもと、土砂崩れで男性が首まで埋まったとの想定で、工場敷地内にある砕石置き場でダミー人形を埋めて訓練を行った。

26日は隊員7人が参加。最初に砕石の上に板を置き足場を確保しつつ、要救助者にけがや土砂崩れ発生の状況などを聞いて救助プランを検討。要救助者と隊員の安全を確保するため山側にくいと板で土留めを作ってから、体の周りの土砂をかき出していった。隊員らは再び土砂崩れが起きないか細心の注意を払いながら、安全な場所に救出した。

小澤敦消防司令補(38)は「傾斜がある中で要救助者に接触するまでが難しかった。貴重な経験となったので、今後に生かしたい」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP