ニュース回顧 南信工科短期大学校スタート

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県内2番目の県立工業系短期大学校として、4月に開校した県南信工科短期大学校(南箕輪村)。高度な専門知識と実践技術を兼ね備えた「ものづくりのスペシャリスト」の育成機関として、地元産業界から大きな期待を受け、一歩を踏み出した。

校舎は、旧・県伊那技術専門校の施設を活用し、一部新築する形で整備した。専門課程(2年制)は、「機械・生産技術科」「電気・制御技術科」の2学科で、少人数指導が特長だ。南信地方出身者を中心に両学科それぞれ20人が、企業で取り入れられている先端機器を活用した実験実習に取り組んでいる。全校の半数を占めるのは高校時代に普通科だった学生で、基礎理論を一から習得できるのも同校の魅力。生徒たちは「学校の評判を高められるよう、1期生としての責任感を持って学びを深めたい」と将来の活躍を期する。

南信地域の産業界が、学生に向けるまなざしは熱い。地域産業を担う人材の育成、技術・技能の伝承、若者の県外流出が課題となる中、工科短期大学校の設置を長らく県に要望してきた経緯がある。2014年には、同校支援組織「南信工科短大振興会」を設立。今年11月時点での会員数は、設立当初から約30社増加し、154企業・団体までに膨れ上がった。同校PRイベントを開いてきたほか、来年からは就業体験を希望する学生の受け入れを行うなどし、同校のバックアップを図る。

「地域の期待を受け、恵まれた条件でスタートできた」と感謝する大石修治校長。ただ、一般家庭には知名度が十分に浸透しているとは言えず、学生確保に向けての「魅力発信が課題」。来年度は新たな学生を迎え入れ、2年制としての態勢が整うことになる。大石校長は「技術を身に付けた実践力の高い学生を、毎年送り出すことが使命。地域に信頼され期待に沿える大学校にしたい」とし、真価が問われる今後を見据えた。

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