地域と交流を 西箕輪中3年東組イベント準備

催しで使用する備品を準備する生徒ら
西箕輪中学校(伊那市西箕輪)の3年東組28人は、11月16日に同校へ地域住民らを招いて開く交流イベント「あつまれ東の森」に向けて準備を進めている。コロナ禍で行事の中止が続き、学校と地域が触れ合う機会が減ったことを心配し、世代を超えて楽しめる「お祭り」を企画。射的や工作など多世代が遊べる企画を用意し、交流のひとときを過ごしてもらう。
コロナ禍で小学生の頃から多くの制限を受け我慢を重ねてきた生徒たち。思うようにいかなかった自分たちの経験や思いを踏まえ、学校行事の将来を模索し、今回の催しにつなげた。イベントは総合的な学習の一環として行う。
生徒は四つのグループに分かれて準備。屋台担当は射的やヨーヨー釣りを小さな子どもでも楽しめるように配慮したルールで遊んでもらう。工作担当は「スライム」作りなどを企画し、生徒と来場者が一緒に作ることで交流する。景品や備品も協力して手作りしている。
当日は地元の園児を招く予定で、保育園側とのやり取りも生徒が担当。打ち合わせの過程で企画内容と実現性との矛盾に悩むこともあったというが生徒からは「さまざまな進展につながり、良い経験になった」との声が聞かれた。
広報担当の生徒は報道機関にも取材を依頼した。「とても緊張したけど、自分たちの活動を伝える経験ができた」と感想。同クラスの良さを「ポジティブに物事に取り組むことができる」と語り、「イベントを通していろんな世代との交流を増やしたい」と張り切っている。
イベントは午前10時スタート。チラシを地域の店に配布するなどPR活動も展開中。チラシには参加申し込み用のQRコードを載せ、参加者数把握のためできる限り事前申請を呼び掛けている。