ゴジラ最新作の山崎監督 ロケ地の岡谷市表敬

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早出市長から贈られた「諏訪シネマズ」の認定書を手にする山崎監督(右)

11月3日に岡谷スカラ座(岡谷市)などで全国公開されるゴジラ70周年記念作品の最新作映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」でメガホンを取った山崎貴監督(59)=松本市出身=が30日、ロケを行った岡谷市を表敬訪問した。早出一真市長に感謝しながら、撮影に使われた旧岡谷市役所庁舎を「貴重な建築物」として保存に期待を寄せた。

最新作の「ゴジラ」は戦後間もない日本が舞台。1936(昭和11)年に建てられ、今もその面影を残す旧岡谷市役所庁舎が物語の重要な建物として3シーンで使用された。昭和10~30年代の建物を探していた映画製作会社の問い合わせに諏訪圏フィルムコミッション(FC)が推薦してロケが決定。昨年5月にロケが行われ、1週間の準備期間後に3日間撮影し、延べ約200人がエキストラとして参加した。

表敬に合わせて諏訪地方観光連盟から諏訪地方にゆかりの映画となる「諏訪シネマズ」第6号の認定式が行われた。認定書を手渡した同連盟副会長でもある早出市長は「ゴジラ映画とのタイアップは光栄。ゴジラファンなどの岡谷市の来訪に期待する。『ロケ地周遊作戦』などを通じてゴジラと岡谷市をPRしていきたい」と話した。

山崎監督は「自分自身もゴジラファンで、今作にはこれまで作ってきた映画のVFX(コンピューターグラフィクスによる高度なビジュアルを駆使した映像表現)を全てつぎ込んだ」と説明。旧岡谷市役所庁舎については「昭和初期の趣をとどめている貴重な建築物で、イメージにぴったりだった。映画界の宝物というべき建物で、ぜひ今後も残してほしい」と期待した。

表敬後の取材に山崎監督は「戦後間もない時代設定で、ゴジラの恐ろしさのほかに、平和の大切さも込めた。ぜひ多くの人にスクリーンで見てほしい」と劇場での鑑賞を呼び掛けていた。

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