ミョウガに「赤い実」 諏訪の野口さん栽培

野口さんが収穫した赤い実のなったミョウガ
諏訪市湖南北真志野の農業、野口豊さん(90)が栽培するミョウガに赤い実がなり、珍しいと地元の人たちの間で話題になっている。通常は開花のみだが「夏に高温が続くと結実することがある」(県野菜花き試験場野菜部の木下義明専門研究員)といい、野口さんは「30年間作っていて初めて見た」。当面、玄関先に飾って近所の人たちに楽しんでもらうことにした。
赤い実は芽をかき分けるように付き、見た目も感触もトウガラシにそっくり。裂けた中に白い多肉に包まれた種が顔をのぞかせている。数日前、柿もぎをしながら脚立の上から「足元をひょっとみたら地面に赤いものが点々とあって何ずら?と思った」(野口さん)という。約30平方メートルの畑で約20株に実がついた。
さっそく地区の文化祭に持ち込んだところ、「見たことがない。トウガラシを差し込んだんだろう」と”偽造”まで疑われたそうで、皆で興味津々に分解したり、インターネットで調べたりして注目を集めた。
木下研究員も農家からの情報は十数年ぶりといい、「今年の夏がいかに暑かったかを表している」。野口さんは「『幸せの前兆』という説もあるそうだ。見る人に幸せがやってくれば」と話している。野口さん宅は北真志野公民館の西側に隣接。