もみじ湖散策ゆったりと マイカー規制開始

景勝地周辺の散策を楽しんだ後、ダム下流の臨時駐車場に戻るためにシャトルバスに乗り込む観光客ら
箕輪町の紅葉の名所、箕輪ダム(もみじ湖)一帯が見頃を迎えた1日、もみじ湖沿いの県道のマイカー規制と観光客を送迎するシャトルバスの運行が始まった。混雑期の渋滞緩和策として昨年に導入し、2季目。観光客は車からバスに乗り換えて人気スポットへ足を運んだ。初日は混雑することもなく、壮麗な眺めをゆったりと楽しんだ。
県内外から大勢の観光客が来訪。車をダム下流の臨時駐車場に止めてバスに乗り換えると、ダム上流の人気スポット「もみじのトンネル」付近に向かった。眼前に広がる鮮やかな赤や黄の美しいグラデーションに心を揺さぶられた様子。マイカー規制導入前の2021年の混雑期に訪れたという東京都の70代女性は「狭い山道で対向車とのすれ違いが大変だっただけに、バスだと安全で良くなったと思う。モミジが華やかで、すてきでした」と感激していた。
規制は8日まで。今季は電車を利用して来町する観光客向けに、JR伊那松島駅ともみじ湖の景勝地とをつなぐシャトルバスも運行している。臨時駐車場の利用は事前予約制で、インターネットやコンビニエンスストアで予約できる。1台につき協力金1500円。
もみじ湖は約1万本のモミジが植わる名所。21年の来場者数は10万人を超えるなど、近年、人気が過熱。観光客が過度に押し寄せて交通渋滞などで住民生活に悪影響を及ぼす観光公害の問題が深刻化していたため、22年からマイカー規制を取り入れている。