もみじ祭り来場者にアンケート 高遠高生ら

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高遠城址もみじ祭りの来場者にアンケート調査を行う高遠高校の生徒(右)

「もみじ祭り」でにぎわう伊那市高遠町の高遠城址公園で4日、高遠高校(同市)情報ビジネスコース3年生17人と日本福祉大学経済学部(愛知県東海市)2年生13人が、来場者にアンケート調査を行った。祭りの満足度を聞くとともに、高遠の名所や名物に関する知名度も調査。観光PRの改善点や観光資源の可能性などを探った。

調査は、連携協定を結ぶ高遠高と日本福祉大が合同で2013年から実施。コロナ禍で中断したが、昨年3年ぶりに再開した。毎回大学と高校がそれぞれ結果を分析し、改善点などを取りまとめて市観光協会に提言。過去の事例では、祭りの名称変更や広報物の改善につながるなど一定の成果を挙げている。昨年の提言を参考にして今年は座る場所を増やした。

アンケートでは、性別、年齢、住所など一般的な質問に加え、祭り以外に立ち寄る(立ち寄った)観光地・場所、祭りの満足度とその理由を聞いた。さらに、今回は初めて、まんじゅうや高遠そばなど四つの高遠名物と九つの名所・旧跡について、それぞれ「買ったり食べたりしたことがある(行ったことがある)」「知ってはいる」「全く知らない」の3択で答えてもらった。

生徒と学生は園内をくまなく回り、来場者一人ひとりに声を掛けて調査への協力を依頼。回答した人には情報ビジネスコース制作の高遠のおすすめスポットやグルメを紹介したチラシを進呈した。

市観光協会の小松純子さんは「耳の痛いこともあるが、調査には期待している」。同大の鈴木健司准教授は「データの分析でイベントの現状や改善点が明らかになる。今後も継続して行いたい」と話した。12月には同大で調査結果の発表会を開くという。

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