伝統の酒造り実習 漆戸醸造で東京農大生

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漆戸醸造で酒造りを実地で体験する松本さんと水野さん

漆戸醸造で酒造りを実地で体験する松本さんと水野さん

伊那市西町の漆戸醸造で、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科3年の松本侑之さんと、水野夏実さんが特別実習に取り組んでいる。酒造りが最も忙しいこの時期、27日まで2週間の日程で老舗蔵元に泊り込み、酒造りを実地で体験。仕込みから搾り、瓶詰めまでの一連の仕事現場を学んでいる。

東農大は全国で唯一醸造科学科を持ち、微生物の力を生かした伝統の発酵食品から最先端のバイオテクノロジーまで幅広い分野を研究している。特別実習は日本酒やみそ、しょうゆなど醸造にかかわる全国58事業所で行われている。

漆戸酒造では漆戸正彦代表が東農大出身という縁で学生を受け入れて15年目。昔ながらの手作業を守る伝統の酒造りの現場を、日本の将来の食品業界を担う学生たちに知ってもらう。

実習で、松本さんと水野さんは、酒造りを象徴する「櫂入れ」の作業で、日を追って変化する手応えから微生物の生命力を実感。慣れない力仕事に悪戦苦闘しながらも日本独自の醸造技術を学ぶ。

松本さんは「体力がないので櫂入れは大変。酒造りを全部体験できるのでうれしい」、水野さんは「今まで勉強してきた醸造をどのようにビジネスに生かしているか知りたかった。蒸した米を人の手でかき混ぜる作業がすごい」とそれぞれ目を輝かせ、「貴重な経験を研究に生かしたい」と口をそろえる。

漆戸代表は「インターンシップで社会を見る経験をしてもらえれば」と願いを話している。

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