カエデ紅葉真っ盛り 茅野の長円寺

紅葉の見頃を迎え、境内を真っ赤に染める長円寺のカエデ
紅葉の名所として知られる茅野市穴山の長円寺(宮里孝憲住職)で、境内のカエデの紅葉が見頃を迎えている。目の覚めるような鮮やかな赤が特徴で、西側の日当たりいい場所は真っ盛り。3連休と重なり、地元をはじめ、県内外から大勢の人が訪れている。
境内を染めるのは100年ほど前に京都から取り寄せた「一行寺楓(いちぎょうじかえで)」という種類で十数本が植わる。鐘楼門の脇で色鮮やな黄色に染まるイチョウや、池の周りの石仏百体観音、参道にそびえ立つ樹齢約300年の杉との共演も魅力的で、訪れた人々は思い思いの場所で眺めたり、カメラを向けたりして楽しんでいる。
蓼科湖から巡ってきた喜多みどりさん=同市=と大川奈保子さん=諏訪市=は「お寺の紅葉は心が落ち着き、またすてき」と話していた。
同寺では「例年より多少遅れたが、ほぼ見頃。大勢に楽しんでもらいたい」としている。12日まで「諏訪紅葉三山めぐり」を実施中で、同寺では日没から午後8時までライトアップを行っている。