浦安の舞優雅に美しく 諏訪の千鹿頭神社

千鹿頭神社で浦安の舞を披露する豊田小学校5年の女子児童4人
諏訪市有賀の千鹿頭神社で5日、新嘗祭と七五三の祈願が行われ、豊田小学校5年の女子児童4人が平穏無事を願う浦安の舞を披露した。優雅で美しい舞姫の姿に、氏子から温かい拍手が送られた。
舞姫4人は2月に顔合わせを行い、練習を重ねてきた。拝殿と舞屋(舞台)で踊り、扇と鉾鈴を使った舞を15分にわたって発表した。
千鹿頭神社の浦安の舞は戦後に途絶えたが、1986年に復活。諏訪大社以外で受け継いでいるのは小井川賀茂神社(岡谷市)と千鹿頭神社だけだという。指導者の小泉勝喜さん(80)は「インフルエンザの流行で練習回数が限られ心配していたが、うまくいった。継承していくのも大変だが、今年も間に合ってよかった」と安堵の表情を浮かべた。