「サンタラン」広がり ”ながの版”に400人

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4年ぶりに開催された「ながのグレートサンタラン」

病気と闘う子どもたちを支援するチャリティーイベント「サンタラン」が国内でも盛り上がりを見せている。世界各国でクリスマスの時期に開催されているサンタランが、日本で初開催されたのは2009年。初回は大阪での開催となり、現在では北は北海道から南は九州まで、全国各地に広がっている。

県内では15年に大阪市で行われたサンタランイベントに参加した企業経営者の山崎賢一さん(58)=岡谷市湖畔=が「諏訪地域でも病気と闘う子どもたちを応援したい」と仲間を募って実行委員会を立ち上げ、18年に「ながのグレートサンタラン」として初開催。楽しいはずのクリスマスを自宅で過ごすことができない「諏訪赤十字病院」(諏訪市)「県立こども病院」(安曇野市)「岡谷市民病院」(岡谷市)「信濃医療福祉センター(花田養護学校)」(下諏訪町)に入院している子どもたちに、イベント収益などで購入した文具や玩具をプレゼントした。

20~22年は新型コロナウイルスの感染拡大により、サンタランは中止。その間も約30社が「病と闘う子どもたちのために」と協賛を続け、闘病生活を送る子どもたちへのプレゼント購入代を引き続き支援した。

今回は5日に4年ぶりの開催。コロナ前とほぼ同規模の400人が参加した。発着点を諏訪市湖畔公園(石彫公園)から下諏訪町の赤砂崎公園に変更し、諏訪市湖岸通りの「市民いこいの広場」を往復する約7キロを、参加者がサンタクロースの衣装を着て、走ったり歩いたりした。子ども連れの参加者も多く、沿道の観客に手を振りながら、イベントの趣旨を訴えた。

スタート前の開会式では東海大諏訪高校(茅野市)の吹奏楽部が演奏を披露し、イベントを盛り上げた。赤砂崎公園の駐車場にはキッチンカーも出店し、売り上げの一部はプレゼント購入費に充てられるという。

山崎実行委員長は「4年ぶりの開催だが、温かい気持ちを忘れずに多くの人が参加してくれてうれしい。入院している子どもや保護者らに、多くの人が支援していることを伝えたい」と話し、ながのグレートサンタラン顧問で、諏訪赤十字病院の梶川昌二院長は「多くの人の支援に感謝したい。入院している子どもたちに明るい笑顔が戻るように、病院も努力していきたい」と述べた。

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