2023年11月7日付

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紙の地図を広げることがめったになくなった。パソコンからネットの地図で簡単に経路を検索できるし、スマートフォンの地図アプリもカーナビもある。住所が分かれば、あとはコンピューター任せでたいていの場所にはたどり着ける▼ごみの収集場所やバス停、災害危険区域の位置などをネット上の地図で閲覧できる「しもすわi―Map(アイ・マップ)」の運用を下諏訪町が始めた。紙の地図なら何枚も必要になる膨大な情報を一枚の地図に埋め込む仕組みはデジタルの得意分野だ▼道路沿いの風景を360度すべて撮影し、実際に道を歩いているような体験ができるグーグルのストリートビューを使えば、周辺の実際の様子も事前に確認できる。逆に、世界中のストリートビューのどこかに突然落とされたら、人は自分のいる場所をどこまで推測できるのか―を競う「geoguessr(ジオゲッサー)」というゲームもある▼道路標識や各種看板、植生などを手掛かりにする。世界大会ともなると、1枚の画像からトルコの小さな街の交差点をぴったり当てるような猛者もいる。海外のプレーヤーでも日本の看板に市外局番が書かれていれば四国くらいまでは平気で絞ってくる▼看板などから読み取った情報をネットで検索すれば簡単なゲームだが、あえて便利な手段を封じ、知識と推理力で勝負するゲームがこの時代に人気というのは少し面白い。

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