上野大根天日干し始まる 諏訪市豊田上野地区

水洗いし、天日干しされた上野大根
諏訪市豊田上野地区の特産品「上野大根」の天日干しが6日、地区内の干し場で始まった。地元8軒でつくる上野大根加工組合の関係者13人が、たくあん漬けにする白い大根を井桁状につるした。1週間ほど日差しと風に当ててから漬け込むという。
4、5日に組合加盟の6軒の畑で収穫された1万1000本を加工する計画で、組合員の高齢化に伴い、昨季より3000本減らした。大根は長さ17~23センチ、太さ4・5~5センチ。洗ってから2本ずつ向きを変えて積み上げ、白いすだれがお目見えした。
大根は丸みを帯びた先端が特徴で、天日干しすると甘みと歯応えが増す。笠原正夫組合長(73)は「今夏の酷暑と少雨の影響が心配されたものの、作柄は良好。おいしくなると思う」と話す。
上野大根は、江戸時代には高島藩に献上された歴史があり、信州の伝統野菜にも認定。「諏訪湖姫」の名称で品種登録されている。
たくあん漬けの予約は12月上旬から、JA信州諏訪すわこ営農センターで受け付け、来年3月に届く予定。