砥川ふれあい渚出店希望 下諏訪町受け付け開始
都市公園法の公募設置管理制度(Park‐PFI)を活用し、赤砂崎公園(下諏訪町)右岸広場砥川ふれあい渚への飲食店などの店舗誘致を図る同町は6日、出店希望事業者の応募受け付けを開始した。「憩い訪れたい水辺空間の創出」を目指して町が推進する事業。12月1日まで事業提案などの書類提出を受け付けた後、観光やまちづくりの専門家らによる選考を行い、来年1月上旬に決定する予定だ。
同制度は、飲食店や売店などの公園施設(公募対象公園施設)の設置または管理を行う民間事業者を公募により選定する手続き。事業者が設置した施設から得られる収益を公園整備に還元することを条件に、事業者には都市公園法の特例措置がインセンティブとして適用される。
諏訪湖や八ケ岳を望む景観の良い立地にある赤砂崎公園は多目的グラウンドや広場などがあり、地域住民らが集う場所であるとともに、地域の防災拠点としての機能も持つ。しかし、町の将来像を考える「下諏訪町グランドデザイン策定事業」のワークショップでは、メンバーから「赤砂崎公園に飲食店がほしい」「公園内にゆっくり休憩できる場所がない」などの意見が挙がった。
町では住民らの要望実現に向け、 事業を行う法人または法人グループの募集を決定。9月22日に町都市計画審議会へ審議を求め、砥川ふれあい渚の都市計画用途地域の区分を「第一種低層住居専用地域」から、飲食店や宿泊施設などが建築可能となる「第一種住居地域」に変更した。
その後、公募の指針や概要などを公示。施設の設置許可使用料の最低額は1平方メートル当たり年間920円とした。町によると、10月に開いた説明会には数社の参加があったという。応募は、町ホームページに掲載した提出様式に沿って関係書類をそろえた上で、町役場建設水道課都市整備係への持参か郵送(当日消印有効)で受け付ける。
同係は「この場所をにぎわい創出の一つの起点とし、その効果を町全体にも波及させたい。ぜひ良い提案をしてほしい」としている。
詳しくは同町ホームページへ。