南箕輪FC 待望の県2部昇格

LINEで送る
Pocket

藤城栄文村長(左奥)に昇格を報告し、さらなる飛躍を誓った南箕輪FCの選手やスタッフ

南箕輪村を拠点に活動するサッカークラブチーム「南箕輪FC」が、10月に開かれた県社会人各地区リーグ決勝大会を全勝で制し、来季からの県リーグ2部昇格を果たした。1980年代には県より上位の北信越リーグで戦った経験もある。20年以上の活動休止を経て2019年に復活し、小学生チームのFCジュニア出身者らが結集。20代前半を中心にした新生イレブンは、県2部も通過点の一つとしてさらなる高みを目指す。

1976年創設の南箕輪FCは県1部を2度制覇した伝統あるクラブチーム。休止前のメンバーだった藤森史人さん(54)がジュニアチームのコーチを務める中で、指導してきた子どもたちが成長し、話し合いを重ねて社会人チームを再結成。南信リーグ2部(当時。現在は南信リーグ)から新たな歩みを始めた。

最初のシーズンに南信2部優勝。コロナ禍の影響を受けつつも2021、22年と南信2位で力を蓄えた。今季は当初から南信優勝と県2部昇格を明確な目標に定め、5月に開幕したリーグ戦を戦ってきた。

4-4-2の布陣で、今季は守備の最終センターラインが安定することで、サイドからの攻撃に厚みが増した。この結果、得点54に対して失点は4という圧倒的な攻撃力で7戦全勝で優勝した。

県内各地区リーグの覇者が県2部昇格を懸けて戦う決勝大会も2試合で5点差以上の高い決定力を見せ、全試合無失点で3戦全勝した。

クラブの代表を務める藤森さんは「全員が試合を重ねるごとに一つになり、チームが同じ方向を向いて戦えた」と振り返る。ごみ拾いなど地域への貢献や密着した活動も重視している。6日夕には選手やスタッフが村役場を訪問し、藤城栄文村長や清水閣成教育長に昇格を報告。「地域の原動力となるチームになりたい」と声をそろえた。

来季からより高いレベルで戦うことになるが、キャプテンでFWの伊藤悠生さん(21)は「優勝して1部に上がる。そのためには意思疎通や技術を練習で突き詰めてやっていきたい」と意気込む。

おすすめ情報

PAGE TOP