諏訪湖スマートIC工期延長 脆弱地質対策で

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軟弱地盤対策の追加工事が必要になった県施工のアクセス道路=岡谷市湊

岡谷市と諏訪市にまたがる中央道諏訪湖サービスエリア(SA)への諏訪湖スマートインターチェンジ(IC)整備事業で、両市と中日本高速道路(NEXCO中日本)、県は7日、当初2024年3月の供用開始を目指すとしていた同スマートICの開通予定時期を変更すると発表した。諏訪市と県の施工箇所に想定外のもろい地質が確認され、追加の対策工事が必要になったため。開通予定は25年夏ごろとしている。

諏訪湖スマートICの事業主体は両市、中日本高速道路、県の4者。2021年に着工し、ICへのアクセス道路(新設県道)を県、諏訪湖SAへの接続部分を中日本高速道路、アプローチ道路の上り線側を諏訪市、下り線側を岡谷市が建設している。

発表によると、諏訪市が施工するアプローチ道路のボックスカルバート(コンクリート製の管路)設置箇所に脆弱な地質が確認され、追加対策工事が必要になった。また、県が施工するアクセス道路の一部の表土を掘削したところ想定外の湧水があり、当初予定していた掘削置換ができないことが判明。追加の地質調査や、高規格土のうの設置などの軟弱地盤対策の再検討が必要になった。岡谷市と中日本高速道路の施工箇所は当初の予定通り23年度末の完成を見込む。

両市は同日、市議会に工期の延長や開通予定時期の変更を報告した。議員からは「地域住民に影響がないように工事を」「近隣から工事の騒音があるという話を聞く。工期が延びるということなので、住民に小まめな説明を」などの意見が出た。岡谷市は8日、諏訪市は9日に地元区対象の住民説明会を開く。

両市や国土交通省関東地方整備局、中日本高速道路などで構成する諏訪湖スマートインターチェンジ地区協議会の会長を務める早出一真岡谷市長は「少しでも早く工事が終わるよう、協力していく。地元住民にはしっかりと説明をする」と述べた。

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