高遠高生「火伏せ」大看板 高遠消防署に設置

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高遠高校の生徒たちが手掛けた火災予防の看板

秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせ、伊那市高遠町の上伊那広域消防高遠消防署に、地元の高遠高校芸術コース美術専攻の1年生21人が制作した火災予防を呼び掛ける看板がお目見えした。炎に見立てた虎と、消防士の放水をイメージした龍が対峙するようなデザインで、「未来を奪う僅かな油断」とのメッセージを添えた。

看板は2011年から毎年、同校に制作を依頼。代々の芸術コース美術専攻の1年生が協力している。今年は龍虎がぶつかり合うような勇ましい構図に火災に挑む消防士たちの姿を重ねた。縦約1.8メートル、横約3.6メートルの大きさで、板に下絵を描き、ペンキで彩色した。

8日には完成披露会が同署で開かれた。デザインを考案した生徒は「想像より良い出来。みんなの協力で素晴らしい作品ができた」とし、「地域の火災予防や消防士の応援になってほしい」と期待した。

若林豊署長は「地域の火伏せの絵として子どもたちの思いが地域の皆さんに届いてほしい」と話していた。看板は同署前に2年間設置する。火災予防運動の期間中は夜間のライトアップも行う。

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