全県にインフル警報 諏訪地域、基準値上回る
県は8日、全県にインフルエンザ警報を発令した。5日までの1週間に県内88カ所の定点医療機関から報告された患者数は2894人で定点当たりでは32.89人となり、警報の基準値(30.0人)を上回った。前週23.25人で注意報レベルだった諏訪地域は32.63人に上昇して警報レベルに達しており、県感染症対策課は感染防止対策に努めるよう呼び掛けている。
全県への警報の発令は5季ぶりで、1994年の調査開始以来最も早い発表となった。同課によると、今後感染が拡大し、流行がピークを迎えることが想定されるという。
5日までの1週間の諏訪地域の患者数は75人増の261人で、4週連続で前週を上回った。地域別では諏訪を含め、北信(54.20人)や伊那(45.63人)など8地域で警報の基準を上回っている。年代別でみると、4~14歳を中心に、子どもやその親世代(30~49歳)の感染が目立つ。県内の学校では、感染拡大に伴う休園・休校が6件、学年閉鎖が31件、学級閉鎖が87件あった。
感染対策について同課は、外出後の手洗いや手指の消毒、人が集まる場所でのマスクの着用など引き続き基本的な感染対策を強調。これから冬を迎えて空気が乾燥しやすくなることを踏まえ、室内の湿度を適度に保つことや適度な換気なども求めている。