イチョウ並木、秋の色彩 中川村葛島渡場

朝日を浴びて鮮やかな黄色に輝く中川村葛島渡場のイチョウ並木
上伊那地方の南端に位置する中川村葛島渡場のイチョウ並木で、黄葉が見頃を迎えている。地元の住民有志でつくるグループ「渡場いこいの広場」が管理する27本。秋の深まりとともに緑の葉が外側から内側に向けて黄色へと変化し、日光を浴びて鮮やかな色彩を放っている。
イチョウは1983年、近くにある発電所の敷地を借りて、いずれも大きな実がなる品種「久治」と「藤九郎」を植えた。グループ代表の小池厚さん(73)によると、黄葉はその年ごとに色づきに変化があるものの、今年は「北から南まで割とそろって濃い黄色に染まった」。
同グループでは先月下旬、ギンナンを収穫。JA上伊那を通じて販売し、収益は肥料代など並木の管理費に充てている。地面に落ちているギンナンは、備え付けの小瓶に100円を入れると、一般の人でも買い物袋(1袋)に拾って持ち帰ることができる。
並木は今月末までライトアップをしている。時間は毎日午後6~9時。小池さんは「渡場の名所を楽しんで」と呼び掛けた。