諏訪地域のJR4駅 合同で「鉄道フェスタ」

勇壮な太鼓演奏で「リゾートビュー諏訪湖」と乗客を出迎える岡谷太鼓保存会メンバーと社員ら=JR岡谷駅
茅野、上諏訪、下諏訪、岡谷のJR4駅で12日、合同イベント「すわ湖鉄道フェスタ」が開かれた。臨時快速列車リゾートビュー諏訪湖の運行日に合わせて実施。各駅では地域色豊かに列車と乗客を出迎え、高校や団体、飲食店と連携し、駅周辺で多彩な催しを繰り広げた。上諏訪駅では211系車両を使った仕事体験もあり、子どもたちが運転士や車掌になりきって笑顔を広げた。
臨時快速列車は長野~茅野間で往復運行した。岡谷駅では到着時間に合わせて、岡谷太鼓保存会メンバーと駅社員ら計19人が1番線ホームに集結。勇壮なばちさばきと音で出迎え、出発時は旅の安全を祈願する演奏を、来場者の手拍子とともに届けた。ご当地キャラクターも盛り上げに一役買った。
下諏訪駅に登場したのは東京~大阪間の高速道路を走る2階建てバス。茅野駅では東口に展示する蒸気機関車(SL)の見学会が開かれ、保存協力会の案内で親子らが普段は入れない運転台へ。記念写真を撮り、乗車記念のリンゴを受け取った。

211系車両で駅長服を着る男の子。さまざまな仕事を体験した=JR上諏訪駅
上諏訪駅構内の留置線を舞台にした鉄道車両体験ツアーでは、線路点検などで用いる軌道自動車の乗車体験も。211系車両に乗った子たちは車内放送を体験し、駅長服を着て運転台に座った。電車が大好きという辰野町の山岸晴親君(5)は「ボタンを押してハンドルを動かして、いろいろ楽しかった。将来は電車をつくる人になりたい」と目を輝かせていた。
4駅合同イベントは青柳~岡谷駅間が開業110周年を迎えた2015年秋以来。上諏訪駅西口には地元飲食店のブースやキッチンカーが出店し、東口ロータリーでは諏訪清陵高書道部によるパフォーマンスや地酒の試飲などが行われた。