飯島町長選、現新一騎打ち 8年ぶり選挙戦
任期満了に伴う飯島町長選は14日に告示され、届け出順に新人で前町副町長の唐澤隆氏(66)=無所属、田切北河原=と、現職で2期目の下平洋一氏(72)=無所属、飯島岩間=の2氏が立候補し、2015年以来8年ぶりの選挙戦に突入した。新人と現職の一騎打ちの構図。両氏が掲げる政策は少子高齢化に伴う人口維持や福祉充実など共通する部分があり、明確な争点は見当たらない。それぞれの行政運営の手法が焦点の一つになりそうだ。投開票は19日。
唐澤氏は同町飯島中町のJA上伊那飯島支所駐車場で出陣式を開いた。「人を真ん中に、ワンチームで」をスローガンに掲げる唐澤氏。第一声では「住民と膝を交え、語り合いながら政策を進める」と強調。「一緒に汗をかいて、まちづくりを進める姿勢がないと町の政策は前進しない」とし、子育てや福祉など自身が掲げる公約を説明。陣営は遊説や街頭演説で唐澤氏の人柄や政策をアピールし、支持を集めていく方針だ。
下平氏は同町飯島南町の事務所で出陣式を開き、近くのJR飯島駅前に移動して第一声を行った。「町民の声を聞け」との相手陣営の主張に対し、「そんなことは当たり前の話。その上でどのような政策を打つかが仕事」とし、2期8年間の取り組みなどを説明。「民間感覚で、ワクワクする飯島町の総仕上げ!」を旗印に戦い抜く決意を語った。陣営は遊説や街頭演説に力を入れながら、これまでの実績を中心に訴えていく。
期日前投票は15日から4日間、午前8時30分~午後8時に町役場で受け付ける。13日現在の選挙人名簿登録者数は7531人(男3666人、女3865人)。選挙戦だった15年の投票率は75.12%。