おしなそば用上野大根を収穫 諏訪商議所部会

諏訪市上野地区の畑でおしなそば用の上野大根を収穫するメンバー。長期保存のため半分は土の中に埋め戻した
諏訪市上野地区で栽培される信州の伝統野菜・上野大根のおろしと、諏訪特産のみそで味わう「おしなそば」の提供に向け、諏訪商工会議所の資源開発部会は15日、同地区内の畑で上野大根の収穫作業をした。市内加盟店で20日頃から順次、この大根を使ったおしなそばを販売する。半数は長期保存のため畑の中に埋め戻し、新鮮な大根おろしでの長期提供を目指す。
上野大根のおろしを信州そばに乗せ、そばつゆにみそを溶かして味わう特産尽くしのぶっかけそば。部会メンバーは栽培にも関わり、地元・上野農事大根組合の畑の一部を借りて、技術指導を受けながらおしなそば用の上野大根を育てている。今季は9月初旬に種まきをした。
15人が参加し、約1800本を収穫した。このうち半分は里に下ろし、残りは葉を切ってから再び土の中に埋め戻した。土と落ち葉をかぶせて越冬させ、来年3月下旬に持ち帰る予定。昨季、里の畑で越冬保存を試したところ、大根の状態が比較的良く辛みも維持できたため、本格的に取り入れることにした。
代田あゆみ部会長は「いままでやってきた中で一番いい保存方法。暖かくなり、冷たいそばの需要が高まる初夏にかけて、フレッシュな上野大根おろしを提供できれば」と期待。「おしなそばを提供する加盟店を増やし、きょう収穫した上野大根のように、諏訪の名物として立派に成長させていきたい」と意欲を見せていた。