2023年11月17日付

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久しぶりに選挙カーから、候補者の訴えが響く。現新一騎打ちで8年ぶりの選挙戦となった飯島町長選。激しい舌戦が繰り広げられ、日増しに戦いに熱が帯びてきているようだ▼総務省によると、今春の統一地方選で選挙戦になった63市長選の平均投票率は47.73%、55町村選は60.80%。市長選は過去2番目の低さ、町村長選は過去最低を更新した。種類を問わず、選挙を行うごとに投票率が下がる傾向が続いている▼報道各社が選挙の際に行う出口調査。投票する際に重視することを問う質問では、だいたい「政策」と答える人が最も多い。一方、特に地方選では、見た目や人当たり、性格など、むしろ「人柄」が重視されるとの指摘もある▼投票行動にはこのように「建前」に加え、何らかの社会的、心理的要因が影響するといわれる。A党を支持するが、今回のB党候補者は近所付き合いもあり親しい、候補者Aと考え方は近いが態度が気に入らない、自分や地域に利益はあるか―など。人の気持ちは複雑だ▼短期決戦の飯島町長選は、あっという間に最終盤。トップダウン型かダウンアップ型か、行政運営の手法が争点ともいわれるが、有権者の判断するポイントはいかに。この機会にぜひ町への問題意識や選挙の判断基準を自分なりに整理して投票所へ。高い水準を示した8年前の75.12%を超える投票率で、町のかじ取り役を選んでいただきたい。

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