上野大根1万本漬け込み 諏訪の加工組合

LINEで送る
Pocket

大きなおけに上野大根を漬け込む加工組合の組合員ら

諏訪市豊田の上野大根加工組合は17日、上野地区の特産品「上野大根」の漬け込み作業を上野公民館近くの加工場で行った。今年は昨年より2000本余り少ない1万本を漬ける計画。完成したたくあん漬けは来年3月上旬に出荷するという。

作業には組合員ら11人が参加し、大きなおけに大根を隙間なく並べ、いりぬかを敷き詰め、香り付けのナスの葉や甘みを出す柿の皮を散りばめていった。これを9回ほど繰り返し、容量1000リットルのおけに2000本前後を漬け、たくあん漬けに仕上げる。

同組合によると、漬け込み作業は大根の水分が3割程度抜けた状態で始める。今後は、組合員が水の上がり具合を見ながら重しを調整し、味を染み込ませていく。1000本は地元のザゼンソウ祭りや高島城祭など来年のイベント用に仕込むという。

同組合は9世帯11人で構成。高齢化から栽培面積が減り、2回に分けて行う漬け込み作業を今年は1回に減らした。笠原正夫組合長(73)は「高温で生育の遅れが懸念されたが、作柄のいい大根に仕上がった。自然乾燥で歯応えが良く、日持ちするのが上野大根。いつも通りのコリコリした大根をお届けます。楽しみに待っていてほしい」と話している。

価格は加工所受け取りが20本入り5300円。予約は12月5日から、JA信州諏訪すわこ営農センター(電話0266・57・2218)で受け付ける。

おすすめ情報

PAGE TOP