「みそ作り体験館」5周年感謝祭 ハナマルキ

感謝祭でみその盛り放題企画に参加する来場者
みそ・醸造製品メーカーのハナマルキ(伊那市)は18日、同市西箕輪の伊那工場にある「みそ作り体験館」の5周年を記念した感謝祭を同工場で開いた。同社製品を安価で購入できる催しや地元農産物、加工品の販売があり、大勢の来場者でにぎわった。
体験館の開設以来初めて開く地域向けのイベント。一定料金で同社製のみそを好きなだけ容器に詰め込める盛り放題企画や即席みそ汁の材料をつかんだ分だけ持ち帰ることができるつかみ取り、地元の素材で調理したみそ汁の振る舞いなど、みそメーカーならではの催しを用意した。
この日は雪の舞うあいにくの天気となったが、午前10時の開場前から長い列ができる人気ぶり。みそ盛り放題のコーナー(参加費500円)では、「まだいける」とつぶやきながら、容器にうず高くみそを盛る来場者の姿も見られた。
体験館は2018年11月、同社の創業100周年を記念して建設。みそ造りの体験を通じ日本古来の醸造文化について理解を深める機会を提供している。年間3000人の利用を見込んでいるが、コロナ禍の影響で20年2月から21年5月まで休館。新型コロナウイルスの5類感染症移行を機に、今夏から利用者が増えているという。宮崎栄治工場長は「まだまだ利用者を伸ばしていきたい。地元の人たちに足を運んでもらえたら」と呼び掛けている。
体験は月、水、金、土曜日(祝日は休業)の各日午前10時と午後1時30分からの2回実施。申し込み、問い合わせは同社(電話0265・95・1260)へ。