環境問題考える 岡谷で川ごみ全国サミット

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約100人が参加し、河川のごみ問題について意見を交わしたサミット=岡谷市の諏訪湖ハイツ

河川のごみ削減など環境問題について考える「第9回川ごみサミットin諏訪湖」は18日、岡谷市長地権現町の諏訪湖ハイツで開いた。河川や海洋の環境保全に取り組む全国の市民、民間団体、行政、研究者ら約100人が参加。被覆肥料や人工芝の破片など直径5ミリ以下の微細なごみ「マイクロプラスチック」をテーマに、それぞれの立場から意見を出し合った。

川の環境問題に取り組む団体で構成する「全国川ごみネットワーク」と「海と日本プロジェクトin長野」、下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会が主催。川や海に流出したごみが生態系に悪影響を与えている現状を踏まえ、問題の根本解決のため現状分析と保全の具体的な方策を検討する。県内での開催は第4回の下諏訪町以来5年ぶり。

全体討議では環境ジャーナリストの栗岡理子さんが、微細化した人工芝について紹介。人間が吸い込むサイズになる可能性や、降雨時の人工芝グラウンドから微細なプラ粒子が大量に流出したとの研究結果を示し、「人工芝やゴムチップ舗装は本当に必要か」と指摘した。マイクロプラスチック汚染研究に取り組む四日市大学環境情報学部の千葉賢教授は「行政や業界が動けば発生抑制は可能」「陸域や河川で微細化前のプラスチックを回収することは有益」とのビデオメッセージを寄せた。

このほか、諏訪湖創生ビジョン推進会議による「諏訪湖まるまるゴミ調査」の報告や、環境問題について学ぶ下諏訪町下諏訪南小学校6年1組、岡谷こどもエコクラブなどの取り組み発表もあった。

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