映画「ゴジラ-1.0」 岡谷ロケの裏話紹介

岡谷市でロケが行われた「ゴジラ-1.0」を語る岸田プロデューサー
諏訪地方観光連盟諏訪圏フィルムコミッション(FC)は18日、岡谷市でロケが行われた映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」のプロデューサーを務めた岸田一晃さん(東宝)によるティーチイン・イベントを同市中央町の岡谷スカラ座で開いた。映画上映後に岸田さんが登壇し、岡谷市でのロケの様子や制作の裏話を語った。
同映画はゴジラ70周年記念作品の最新作。1936(昭和11)年に建てられ、今も当時の面影を残す旧岡谷市役所庁舎(同市幸町)が物語の重要な建物として3シーンで使用された。昨年5月にロケが行われ、1週間の準備期間後に3日間撮影し、延べ約200人のエキストラが参加した。
岸田さんは、旧市役所庁舎をロケ先に選んだ理由として外観だけでなく、当時の様子を残している内部の魅力を指摘。「終戦間近頃の建造物はなかなか残っていない。保存状態の良い内装が素晴らしく、当時の空気感が残っていた」と明かした。
映画制作で苦労したことについては、公開前の秘匿性を挙げ、「エキストラを募集する際にも、ゴジラ映画の撮影だと知らせるわけにいかなかった。ゴジラ映画と知らずに参加したエキストラもいたと思う」と振り返った。
来場者からはマイナスワンの続編についての質問が出された。岸田さんは「よく聞かれる質問だが、先のことは考えていない。今はノーコメント」と答えていた。