2023年11月20日付
5年という歳月はどういうものだろうか。長くも感じるし、あっという間に経過する期間でもあると思う。自治体の計画なども多くが5年を一区切りとする。この先をより良くするための点検や振り返りにも適しているのだろう▼県シニア大学諏訪学部の学園祭会場に、シニア世代の学生の皆さんが書いた「5年後新聞」が掲示されていた。5年後に80代になるという女性は、仲間と一緒に念願だったカフェを開業したとし、店内には歌声や楽器の音が響いて若者の姿もちらほら見えると記した▼72歳になるという女性は訪れた土地の穴場スポットなどを発信する「インスタグラマーとして活躍している」と。「5年前の私より若く健康になった」との記事も見掛けた。将来を案じる記事は皆無で、どの学生もバイタリティーにあふれていた▼成長した孫たちなど、大切な家族の姿を思い浮かべながらの記事。それと同じぐらいシニア大学で出会った学友との5年後も続く温かい友情をつづった内容が目立った。青春時代のみならず人生のいかなるタイミングでも良き友、良き仲間を得ることが大切だと教えられた▼自分は53歳になる。一緒の仕事をしている良き友もいるだろうし、新たな道に進んでいった良き友もいることであろう。自分にとっての「5年後新聞」はこんな感じになろうか。私を成長させてくれた大切な仲間との大切な絆は切れることなく……