みかん投げ、氏子どっと 八剱神社秋の例大祭

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八剱神社の社殿から氏子へミカンを投げる総代ら

諏訪市小和田の八剱神社で19日、「みかん祭り」として親しまれている秋の例大祭が執り行われた。「みかん投げ」の行事は4年ぶり。境内には多くの氏子が訪れ、社殿や仮設台から投げられるミカンに手を伸ばしていた。

宮坂清宮司によると、古くには儀式の後に餅を投げる行事があったが、明治時代以降、当時貴重とされていたミカンに代わったという。神事には総代や古役など、約100人が参列。神饌(しんせん)を供えてから、宮坂宮司が祝詞を奏上するなどして、五穀豊穣(ほうじょう)を祝い、今後の豊作を祈願した。

その後、参列者たちは境内に集まった氏子に、用意した約800キロのミカンを投げたり、手渡したりした。

参加した氏子の桑原久さん(62)は子どもの頃「例大祭で拾ったミカンを食べると風邪を引かなくなる」との言い伝えを聞いたといい、「最近はインフルエンザもはやっているので、ミカンを食べて乗り切りたい」と話していた。

大総代の大久保一さん(73)は「地域の人も楽しみにしているお祭りなので、ようやく実施できて、大変うれしく思う」と笑顔を見せた。

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