「いなごかりんとう」最高賞 上農高加工班

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昆虫菓子「カリカリいなごかりんとう」で優秀賞を受賞した加工班の生徒たち

昆虫菓子「カリカリいなごかりんとう」で優秀賞を受賞した加工班の生徒たち

イナゴや蜂の子などを食べる昆虫食の文化を若い世代に伝え残そうと、昆虫菓子作りに取り組んでいる上伊那農業高校(南箕輪村)の加工班が、イナゴ粉末入りの菓子「カリカリいなごかりんとう」を開発し、長野県製粉協会が募集した第5回信州粉もん祭りレシピコンテストで優秀賞に輝いた。同班の3年生から1年生に引き継がれた研究の成果が形となった。今後は企業と協力しての商品化を検討する。

コンテストは12月4日に千曲市で開かれた。県産小麦を使った粉もん料理レシピのコンテストで、今回は「思い出の粉もん」がテーマ。同班は「かりんとう」と「イナゴ」で懐かしさを出した。同班は昨年、2年生(現3年生)4人のグループが「もちもちりんごおやき」で優秀賞に入っており、2年連続での最高賞受賞となった。

今年応募したのは加工班の1年生7人。現在の3年生が昨年秋から取り組んできたイナゴの粉末入りかりんとうに、自分たちなりの工夫を加えた。

メンバーによると、イナゴの粉末の配合には苦労したという。試作品を作り同校文化祭でリサーチ。4種類の配合比率(0%、10%、15%、20%)で来場者による官能検査を行い、イナゴの味を残しつつ食べやすい配合率を導き出した。

粉末化は、「虫の形が見えると食べられない」という人のため考えた使い方で、より食べやすくするために砂糖の衣でかぶせている。「かりんとうはほとんど先輩が形にしたもので、自分たちは、甘さとカリッとした食感を出すために砂糖の衣をつけることを考えた」と1年生グループの代表、鈴木優梨香さん(16)。「この高校に入ったもの商品開発に興味があったからで、入学して1年目でこういう体験ができてうれしい。卒業までに商品として世の中に出せるように頑張りたい」と意欲を見せた。

同校加工班は、伊那市上新田で珍味食材を取り扱う塚原信州珍味の塚原保治さんから食虫文化や昆虫食の可能性を学んでいる。昆虫菓子は食べやすくするための提案で、塚原さんのアドバイスを受けながら研究を続けている。3年生で班長の松崎保乃夏さん(18)は「加工班として2年連続で優秀賞に選ばれてとてもうれしく思う。かりんとうはこれで完成。次は別の食べ方を見つけてほしい」と話す。指導する小田切貴志教諭は「食虫文化を世の中に発信していくための菓子で、企業と提携し、商品として世の中に出していけるようになればいい」と期待した。

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