2023年12月2日付

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先日、岡谷市で開かれた諏訪広域消防職員意見発表会で審査員を務めた。若手消防職員4人が日頃の消防業務を通じて感じたことを元に改善点や提案を発表した▼自分の家族が救急車を利用した時に県外の救急隊の活動を目の当たりにし、組織を超えた職員同士の交流会を提案した発表者。別の発表者は、山岳遭難防止のために登山道へ看板を設置することを提案した。防災訓練の際に消火器体験を譲り合う若者を見て、学校の授業に防災や救命の科目を取り入れるべきと主張する内容もあった▼最優秀賞に輝いた茅野消防署北部分署の春日佑太消防士は、火災現場に出動していた自らと、隊長が無線交信する緊迫した様子を再現。双方向で交信できる機材の必要性を提案した。堂々とした発表態度や論旨の明快性などが高く評価され、見事に諏訪地区代表に決まった▼発表者4人は、今大会のために十分練習を重ねてきた成果が見られ、いずれも甲乙つけがたい内容であった。いつの時代でも「最近の若者は…」と陰口をたたかれる場合が多いが、この日の消防職員の発表内容や立ち居振る舞いを見ると「最近の若者はしっかりしている」と感じた▼少子高齢化が進み、多くの中小企業は若手社員を確保するために四苦八苦している。その中で、広域消防には次代を担う優秀な若手が多くいることが頼もしい。火災や救急現場で迅速に対応する姿が目に浮かぶ。

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