上伊那地方の天竜川水系 「ザザムシ漁」解禁

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伊那市内の天竜川でザザムシ漁をする中村昭彦さん

伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日、上伊那地方の天竜川水系で解禁された。漁の許可証を受けた天竜川漁業協同組合(伊那市)の組合員が、川の浅瀬に仕掛けた四つ手網に向けて川底をかき回し、石の表面に生息する水生昆虫を捕獲している。

ザザムシはカワゲラやトビゲラ、ヘビトンボの幼虫の総称。上伊那地域では古くからつくだ煮にして食べられており、地域の食文化として根付いている。

初日はザザムシ漁歴40年以上の中村昭彦さん(79)=伊那市中央=ら2人が同市山寺の天竜川に網を仕掛けた。今年は6~7月の大雨により虫が流されてしまったという。上流部の河川工事の影響で猟場が限られていることもり、水揚げ量は少なめ。「12月末ぐらいになれば水温が4度くらいになり、身が締まっておいしくなる。もっと数も増えるはず」と期待する。

漁期は来年2月末まで。同漁協によると、漁に必要な「虫踏許可証」を解禁日までに取得した人は2人のみ。20年前の2003年には58人が取得し、その後も50人前後で推移してきたが、近年は高齢化の影響もあって減少傾向にあり、昨季は8人にとどまった。中村さんは「ザザムシを食べる文化は上伊那だけ。多くの人に興味を持ってもらい、楽しみながら漁をしてほしい」と話している。

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